外来患者さんの血圧測定をする際には、以前は腕まくりをしてもらった状態で測定をしておりましたが、最近は服のうえから行っています。
その理由は、きつい袖のシャツをまくしあげると、ひじの上で腕が締め付けられてしまい、正確な血圧測定ができないと考えているからです。
基本的にはシャツを脱いで裸の腕を出して測定することが推奨されていますが、実際に服を脱ぐという動作や、気温の変化、裸を見られるというストレスなどが生じ、これまた正確な血圧測定は難しいかもしれません。
外来での患者さんを診させてもらう時間の節約も考え、厚手の上着は脱いでもらったうえで服の上から血圧計を巻くようにしているのはそのためです。(手抜きと思われているかもしれませんが・・・)
最近、そのようなことを検討した論文が発表され、裸の腕と服の上からの血圧測定では大きな変わりがないとの論文が発表されました。症例数が少ないなどの理由で、絶対的な論文とは言えませんが、普段の診療が基本的に間違っていないと思われ、ほっとしておりいます。
英語論文ではありますが、PDFファイルを添付しますので、ご興味のある方は御参照いただければと思います。